子宮外妊娠とは
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妊娠初期
子宮外妊娠って何?
卵子は、「卵巣」で作られ「卵管」を通って「子宮」へ向かいます。妊娠するときは、たいていは「卵管」にて受精卵となり、細胞分裂を繰り返しながら「子宮」へたどり着き、着床(子宮内膜に合体すること)します。着床した受精卵はそこで少しずつ大きくなり、10ヶ月を経て赤ちゃんになります。
しかし、稀に受精卵が子宮ではないところで受精卵が根を張ってしてしまうことがあります。これが「子宮外妊娠」です。
子宮外妊娠は、ほとんどの場合卵管にて起こりますが、稀に卵巣内や、卵巣から卵管へ行かずにおなかの中で起こってしまうこともあります。
子宮外妊娠はどうやったら分かるの?
子宮外で妊娠しても、妊娠検査薬は陽性となります。これは、子宮にいないだけで受精卵はできているので、受精卵から出るホルモン(ヒト絨毛性ゴナドトロピンヒト/hCG)は検出されるからです。
しかし、超音波検査で子宮を見ても、胎嚢(赤ちゃん)が見えません。子宮の中に着床していないからです。これが、子宮外妊娠の判明方法です。
最近では超音波検査機器が発達し、卵管等に胎嚢の確認ができることもありますが、胎嚢が見つからなかった場合、子宮外妊娠なのか、子宮の中に受精卵はあるけれどまだ小さくて見えないだけなのかという判断は、非常に難しいものがあります。子宮外妊娠の可能性がある場合、経過観察となることが多いのはこのためです。
子宮外妊娠になったら?
子宮外で妊娠をしてしまうと、赤ちゃんは大きくなることができません。子宮以外の器官は、子宮のように、赤ちゃんの成長に合わせて大きくなることができないからです。
それどころか、細い卵管の中で赤ちゃんが順調に大きくなってしまうと、卵管が破裂し、場合によっては出血多量等でお母さんの命も危なくなってしまいます。
子宮外妊娠が判明したら、早期に判明した場合は卵管を取り除かず薬等で治せることもありますが、多くの場合は手術になり、卵管切除などにもなるのはこのためです。
ただし、子宮外妊娠になって手術をしても、卵管を片方切除しても、妊娠をすることはできます。辛い思い出にはなりますが、あきらめないことも大事ですね。
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