妊娠1か月。赤ちゃんの状態は？胎盤は形成される時期は？

赤ちゃんがおなかの中にいる期間は「十月十日」と、日本では昔から言われていますよね。
そして、妊娠出産本では、「妊娠40週」が出産予定日と書いてあります。
「妊娠40週」は「十月十四日」。…あれ、「十月十日」とはちょっと違います。
でも実は、実際に赤ちゃんがおなかにいる期間は、もっと短いのです。

日本では、妊娠前に最後の月経が始まった日を「妊娠0週0日」とします。
排卵が起こるのは、個人差もありますが、最終月経開始日から約2週間後。
つまり、「妊娠第2週」までは、おなかの中に赤ちゃんは存在していないということになります。
妊娠かなと思って産婦人科に行くと「妊娠4週目です」「5週目です」なんて言われて、「そんなに経ってるの！？」なんて驚いたりもしますが、それは数え方にトリックがあったんですね。
妊娠１ヶ月の間、おなかの中では、何が起こっているのでしょう。
短いスパンで赤ちゃんの成長を知っていると、つわりがしんどい日にも、「今頃赤ちゃんこんなに成長してるんだ」と元気づけられたり、前向きになって乗り切れたりする気がするので、少し細かく書いてみます。

妊娠2週0日

受精卵が誕生します。しかし、実際に精子が卵子のもとにたどり着くまでに12時間以上かかり、精子は長生きだと数日生きるそうです。この日の少し前から、おなかの中では精子と卵子がそれぞれがんばっているのですね。受精する精子によって、赤ちゃんの性別が決まります。でもお父さんお母さんがそれを知ることができるのは、あと何か月もたってからです。一説によると、男の子の精子より女の子の精子の方が長生きするそうですよ！

妊娠2週1日～

細胞分裂が始まります。受精時には1つだった細胞が、2つになり、4つになり、8つになります。小さな赤ちゃんにとっては、とても大きな変化ですよね。 この後4日ほどたつと、赤ちゃんとなる細胞と、その外側を囲む妊娠を助ける細胞に分かれ、着床に取り掛かります。着床の際、子宮の壁の組織を少し壊して受精卵は子宮内膜に入り込みますが、これにより「着床出血（妊娠後に少量の出血があること）」が発生したりします。

妊娠3週

着床が完了し、胎盤の形成が始まります。でも、胎盤が完成するのはまだまだ先。それまでは「卵黄嚢と呼ばれる、卵子の中に作られた「栄養袋」から赤ちゃんは栄養をもらいます。妊娠初期には超音波写真でこの「卵黄嚢」を確認できることもありますよ！
また、このころからお母さんのホルモンバランスは変化し、早い人ではつわりを感じるようになります。
まだまだ赤ちゃんは目に見えないくらいの小ささですが、確実に、しかもすごいスピードで成長しています。

※成長の日数等には個人差があります。